起業するときに利用したいレンタルオフィス

スーツ姿の男性

近頃は、何でも手に入れるのではなくて、「レンタル」という形でも生活できるようになっています。ひと昔は「レンタルなんて!」みたいな風潮がありました。でも、今はレンタルする方が普通になっている場合もあります。例えば、ウエディングドレスとか成人式の着物とか。

レンタル衣装を利用する人は多くなっています。ウエディングドレスは1度しか着ませんから購入するのは高いですし、購入した場合の後の管理も厄介です。衣装以外にも「レンタカー」「レンタルCD」「レンタルビデオ」「レンタル倉庫」「駐車場」「借家」もあります。仕事をするオフィスさえもレンタルできるようになっています。この記事では起業するときに利用を検討したいレンタルオフィスについて解説します。

レンタルオフィスの特徴

キッチンが備わったおしゃれな会議室

「レンタルオフィス」というネーミングは格好良いですが、簡単に言えば「貸事務所」です。何となくお洒落感がないかもしれませんが、今のレンタルオフィスはファッショナブルです。賃貸物件で部屋を借りて、そこを事務所として使っている印象とはかなりかけ離れています。

「レンタルオフィス」は不動産物件として賃貸契約を結ぶことはありません。時間決めとか月極のスタイルでオフィスを借りるイメージ。仕事をするために必要なデスク・チェア・電話などの備品が備えられているケースが多いです。

こういった詳細のプランは契約内容・オフィスのタイプ・付属されているサービス内容も、たくさんのコースが設定されておりユーザーのニーズに応えられるようにしています。

そんなレンタルオフィスの特徴について説明します。

独立・起業の際に役立つ

サラリーマンをやめて起業する場合に一番不安な点は、その仕事が上手くいくかどうか読めないこと。だから初期費用は極力少なくしたいのが本音。レンタルオフィスの場合は、低予算ですし、柔軟性にも富んでいるので向いています。

これが、最初から不動産契約をするとなるとどうでしょうか?体裁の良いオフィスにする場合は、「敷金」や「礼金」がまずは必要です。さらにインテリアをやり直したり、オフィス用の家具を購入したりしなければなりません。お金もかかりますし、余分な時間も労力が必要です。

レンタルオフィスを利用することでコスト負担や労力負担を避けられます。短期間に仕事に取りかかれるメリットがあります。独立や起業するのは、人生でも大きな挑戦になります。余分な時間を過ごしている暇はありません。新しい仕事に集中したい気持ちがあるでしょう。

仕事の内容によっては、出遅れたことで致命的になることもあります。時間を有効に活用するには、契約するだけで仕事に入れるレンタルオフィスはとっても魅力的なシステムだと言えるでしょう。

仕事に必要な最低限度の備品が揃っている

いろいろなプランがあるレンタルオフィスですが、セールスポイントになっているのがデスク・チェア・電話・コピー機があることでしょう。サービスにこだわりがあるレンタルオフィスの場合は、受付・秘書的なサービス・電話の応対などオプションで申し込めます。郵便物の転送などに対応している場合もあります。

ユーザーは自分の仕事に適している必要なアイテムが揃っているレンタルオフィス」を選べばいいのです。付帯されている備品に関しても、1つひとつ選べる場合もありますので、そんな場合は必要なものだけをレンタルできるので無駄がありません。

仕事で必要な備品や業種や会社の規模によって違います。ですが起業をするのですから、それなりの量になります。必要なものが最初から揃っているのは、1つひとつ揃える手間がないので便利ではないでしょうか?

低予算で借りられる

これが一番の特徴になるかもしれません。ビルのオーナーや不動産会社と賃貸契約を結ぶよりも低予算でオフィスができます。

場合によっては本社と別のサテライトオフィスに「レンタルオフィス」を使う場合もあります。時間や期間を限定して必要なときだけ借りられるのは使い勝手がいいです。会議室として必要な場合だけスポットで借りる方法もあります。最低限必要なコストだけ支払うことで無駄な出費をすることがありません。

特徴を見てみましたが、次にレンタルオフィスのメリットはどんなところにあるのかを見てみましょう。

レンタルオフィスのメリットとは?

モニターの前でプレゼンする男性

駅近など便利なロケーションにある

レンタルオフィスなのに便利が悪い場所にあれば意味がありません。プレミアム感がある場所にあるからこそ魅力です。自分で事務所を借りたりすると坪単価が跳ね上がります。名刺に事務所の所在地も一等地にあれば会社の信用度も違ってきます。

レンタルオフィスならば、ロケーションのコスト分も自分だけでなく、一緒に使っている人達でシェアしますからコスト面でも安くなります。サラリーマンをやめて起業する場合は、一等地にオフィスを構えることを希望します。成功の証明でもあるのです。事務所のロケーションはそれほど大きなモチベーションにも繋がります。

レンタルオフィスの場合は複数の路線のアクセスが良いターミナル駅で駅近が多いです。周囲にさまざまなものが揃っている便利な都心に設置されている場合が多いです。最初はレンタルオフィスで初めて、業績が安定してきたら賃貸物件のオフィスに移るのもありです。刺激的な場所のほうが、やる気がでて良い仕事に繋がります。

いろいろな設備を気軽にレンタルできる

さまざまな設備を起業して個人事業主が揃えるとなると負担も大きいです。では、備品が揃っていなくて仕事ができるか……それはありませんね。レンタルオフィスの場合は、管理面でもコスト面でも負担がかるいです。ワーキングスペースで、さまざまなツールを利用できるので便利です。「デスク」「プリンター」「コピー」「ネット回線」「シュレッダー」「会議室」「ラウンジ」「倉庫」などです。

レンタルにかかる費用は運営会社によって料金は細かく設定されています。コピー機は共用スペースにあって契約者のIDで管理している場合が普通です。

レンタルオフィスで意外に人気なのが「会議室」です。人数によって場所やスペースを自由に選べます。場合によっては会議室のレンタルだけでも受けてくれることもあります。セミナー開催・株主総会・面接会場など必要なスペースを借りる場合もあります。

音響装置・オーバーヘッドプロジェクター・テレビモニターなどがありますので、プレゼンテーションや大規模会議にも対応できるようになっているケースも少なくありません。

ひと昔のような何の洒落っ気もないシンプルな部屋のみならず、インテリアも凝った個性的なものや、木のテイストがあるデザイン風の部屋もあります。お部屋ごとに個性的な会議室を提供してくれる会社もあります。

雰囲気の良い会議室ならばクライアントとの商談も成功しやすくなります。サイズやロケーションだけでなく雰囲気の良いレンタル会議室も魅力の部分でしょう。

仕事ができる環境が揃っている

仕事がしやすい環境のレンタルオフィスならば、効率もアップします。一般的なレンタルオフィスは都心の一等地で最寄り駅から徒歩圏内が条件になるでしょう。通勤するにしてもクライアントの会社に出かけるにしても、最寄り駅まで時間がかかると時間も無駄ですし、体力も使います。職場環境でロケーションが良くアクセスが便利なことは大きなメリットです。

電子機器を多用するのがモダンなビジネススタイルです。パソコン・スマートフォン・タブレットなど。コンセントの数も大事になりますがレンタルオフィスは、そのような面も配慮しています。

部屋タイプのそれぞれのビジネススタイルによって最適な環境を実現できるようになっています。「完全個室」「窓の有無」などのこだわりもあります。最近増えてきている共有スペースをオフィスにする場合があります。その場合でも自分専用の座席をキープできる「占有席プラン」があればうれしいですね。アウトセールスがメインであったり会議のときだけ使ったりする場合の「フリー席プラン」なども充実していると便利です。

出張先の数時間だけ仕事をする場合も1時間程度から使用できるレンタルオフィスもあります。カフェで仕事をするのと違って集中できます。自分オンリーの一時的なオフィスを必要なときに必要な場所に作れるのがレンタルオフィスなのです。

初期費用を抑えられる

不動産契約をして賃貸のオフィスを借りる場合は、会社の規模や仕事の内容によって違いますが、平均的に150万円程度はかかります。契約する場合に「敷金」「礼金」「ビジネスファニュチャー(家具)」「ビジネス機器」「インテリア工事」などの費用が必要です。仕事の環境だけを揃えるために貴重な資金が取られるのです。

こういった負担を押させるためにレンタルオフィスは有効です。机一つあれば仕事ができるよ……そんな風に思っている人もいるでしょう。でも、そういった小さなオフィスは数も少ないです。探すのも簡単ではありません。

コストを最小限にして省スペースにこだわるならば自宅の一部を事務所にする方法もあります。しかし、それでは、プライベートとビジネスの境界線がなくなります。家族の生活に支障をきたすので簡単な方法ではありません。

レンタルオフィスならば安いものですと一等地でも10,000円程度からあります。二人が仕事できるスペースならば月額50,000円から70,000円程度です。これで仕事に最低限必要な備品もインターネットの環境も完備されています。コスト負担が少ないのは魅力です。

すぐに入居できるので手間要らず

賃貸契約でオフィスを立ち上げる場合は、内装をしてうれる業者や不動産屋との打ち合わせが避けられません。時間が取られます。契約してから入居するまでに日数がかかります。仕事を開始できるまで数カ月の日数がかかることもあります。

でもレンタルオフィスの場合は、打診をしてから早ければ1週間程度で入居できます。すぐに仕事をスタートできるのは大きなメリットです。一箇所で簡単に手続きができるように窓口も一つになっています。このようなワンストップサービスもレンタルオフィスのメリットです。タイムイズマネー……ビジネスでの金言ですね。

仕事をする上で無駄な時間はできるだけ避けなければなりません。すぐに入居できて仕事を開始できるのは経営者にとって最高のプレゼントです。

まとめ

長い廊下のガラス張りのオフィス

起業するときに利用を検討したいレンタルオフィスについて、ご紹介しました。いろいろなサービスができてメリットもとっても多いのが「レンタルオフィス」です。不動産契約をして事務所を開設するよりもリスクが少ないでお薦めです。必要なものだけを提供してくれる「レンタルオフィス」を探してみて、独立・起業してみてはどうでしょうか?